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CIマンション山手

since. 1974

愛知県名古屋市昭和区山手通1丁目

Total units. 98

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街路樹の紅葉が美しい山手グリーンロード。南山大学の正面に建つ大型のヴィンテージマンションが「CIマンション山手」です。著者がはじめてここを訪れたのは今から2年ほど前。エントランスに入った第一印象は「昔の公会堂みたい。。。」当時のデザインがエントランスとして日常的にとても綺麗に使用されている事に驚きました。

伊藤忠商事がCIマンション山手を分譲したのが1974年新築当時は名古屋にも同規模のマンションが少なかったので基礎を深々と堀り、しっかりと杭を入れる工事に近隣の住民が「何が起こったのか!?」と驚き見物に来たという武勇伝(?)をCIマンションを多く売却した担当者さんが教えてくださいました。
設計者は現在プラウドやオープンレジデンシアシリーズを手掛ける野口建築事務所、総戸数は98戸、採光・通風・眺望などに優れた雁行型の設計エレベーターも2戸につき1基が確保されていることもありプライベートな空間を保つ表情豊かな建物外観です。

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この集合住宅の1番の特徴は、なんと言っても窓からの風景です。

 

上の写真は9階に住む知人の部屋からの眺望。
アントニン・レーモンドが設計した南山大学のキャンパスです。
1929年に来日したレーモンドがこの南山の山里を訪れ尾根に続く細い道を目にした時、南山大学校舎構想は決定したそうです。
「その土地の様子をみただけで私は即座に縦にも横にもダイナミックに広がる建築のアイディアを頭にうかべた。きわめて魅力的なその風景と草木を、できる限りそのままにしておかなければならない。ほとんど過ちをおかさない自然の巧妙なやり方で。」
レーモンドは南山大学の建築を通して、自然との調和をはかり

また学問することの理想を形にしたのです。

この集合住宅の1番の特徴は、なんと言っても窓からの風景です。

 

上の写真は9階に住む知人の部屋からの眺望。
アントニン・レーモンドが設計した南山大学のキャンパスです。
1929年に来日したレーモンドがこの南山の山里を訪れ尾根に続く細い道を目にした時、南山大学校舎構想は決定したそうです。
「その土地の様子をみただけで私は即座に縦にも横にもダイナミックに広がる建築のアイディアを頭にうかべた。きわめて魅力的なその風景と草木を、できる限りそのままにしておかなければならない。ほとんど過ちをおかさない自然の巧妙なやり方で。」
レーモンドは南山大学の建築を通して、自然との調和をはかり

また学問することの理想を形にしたのです。

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打ちっぱなしコンクリートのモダニズム的箱型校舎にコンクリルーバーをつけて表情を出しています。
色はコンクリ色と赤茶色で塗り分けられていますが、キャンパス内の豊かな自然と一体化させるため地面の赤土色を再現した色調合にしたそうです。
こうして上から眺めるとその全体像がよくわかりますね。

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建築物を地平からの目線で見上げる時と離れた場所の上から一望する時、その風景はもちろん違います。高い視点から見渡すことでしか、見えない全体像があります。
少し大げさかもしれませんがこのCIマンション山手からの風景を眺めていると当時の里山を眺めながら、南山大学を構想したレーモンドのダイナミックな目線を100年弱経った今も月日を超えて感じるような気持ちになるのです。

CIマンション山手 概要

シーアイマンション山手
交通:地下鉄名城線「名古屋大学」駅 徒歩6分
階数:16階建
建築年月:1974年12月
総戸数:98戸
構造:SRC造
土地権利:所有権
敷地面積:5121.67㎡
用途地域:第1種低層住居専用地域、近隣商業地域
分譲主:伊藤忠商事
施工会社:大林組
設計者:野口建築事務所
管理会社:伊藤忠アーバンコミュニティ
管理形態:全部委託
管理人勤務形態:常駐
小学校区:滝川小学校 徒歩12分
中学校区:川名中学校 徒歩13分

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