top of page

ルミエール南山

since. 1979

愛知県名古屋市昭和区南山町

Total units. 17

ルミエール南山

南山協会の緩いカーブを曲がると、大きなケヤキの木陰からスクラッチタイルの外壁が現れます。

ルミエール南山は南山丘陵の最南端に位置し、その特徴的で重厚な設計と景観のもと、ある種の存在感を纏った集合住宅です。

建物は中庭を望んで南棟・北棟と2棟、各住戸が嵌め込み細工のように積み重ねて作られており
この中の一戸を取り出せばそのまま独立住宅になるような変化ある住空間です。

1.jpg
2.jpg

上へ上へと積み上げる効率を求めた現在の建物にはみられない設計と施工。建物は壁式構造で、敷地の性質や光の入り方を上手に生かした雁行配置になっています。

当時の型枠職人さんの高い技術を感じる空間。その形状は室内に独特な陰影を生み、住む者に時の移ろいを与えます。

foot_image.jpg

北側道路を挟んで見えるのは、1932年にスイス人建築家マックス・ヒンデルによって設計された南山学園発祥の建物である「南山学園ライネルス館」。

シンメトリーなデザインと黄土色のテラゾーが印象的な 「ピオ11世館」、 北側を望めば1958年に建築された「南山教会」。

南山学園の都市構想をいしずえに造られた、歴史的な建物にぐるりと囲まれた立地なので窓からの眺望にも過去からの物語を感じます。

6.jpg

集合住宅であると同時に戸建て感覚がある事も大きな特徴で南棟では1~2部屋ごとに1つの階段が設置されています。踊り場から中庭を望めば、一枚の絵の様に切り取られた景色。日々の暮らしの中にも非日常を感じる設計です。

4.jpeg

490坪の敷地は真ん中で用途地域が分かれており、第一種低層住居専用地域に建つ南棟の中庭には様々な種類の木々が植えられています。
これだけ大きな木が生息する集合住宅は名古屋でも珍しいのではないでしょうか?

7.HEIC
18.HEIC

新築当時に植えられたシンボルツリーも、今では大きく枝を張り建物と一体になっています。
自然に小さな森のような環境が生まれ、落ち葉で遊ぶ住民の子供の声が聞こえます。

竣工時よりも10年20年経った姿のほうが美しい。時代を経てもそこに住みたいと思う人がいる、
名作ヴィンテージマンションだと思います。

ルミエール南山 概要

物建築年月:1979年5月
階数:地下1階 地上3階
総戸数:17戸
構造:鉄筋コンクリート造
土地権利:所有権
総敷地面積:1647.02㎡
建築面積:656.33㎡
延床面積:2,312.839㎡
用途地域:第1種低層住居専用地域
     第1種中高層住居専用地域
分譲主:積水ハウス株式会社
施工会社:青島設計
建物管理:コニックス株式会社

bottom of page